営業再開!?

埼玉県と群馬県にある同じ系列の惣菜店で販売されたポテトサラダなどを食べた人か
ら相次いでO157が検出された問題で、この惣菜店の運営絵会社は問題の発覚後、休
業を続けていた関東地方の17店舗すべてで衛生管理を強化したとして、約2週間ぶり
に営業を再開しました。

先月、この惣菜店の4店舗で加工販売されたポテトサラダやコールスローサラダを食べ
た23人が腹痛などの症状を訴え、このうち20人から腸管出血性大腸菌O157が検出
されました。

発症された方の中には重篤な症状となった方もおり、4歳の女の子が一時、意識不明
の重体に陥っていました。

惣菜店の側からみると、もうこれ以上の休業は経営破綻を意味するものと思います。
また、営業再開を待ち望んで買い物に来られた人も少なくない状況のようです。

運営会社によると、全ての店でサラダを調理する専用のスペースを設け、利用客が
自分でサラダを取り分ける方法からパックに詰めた状態で販売する方法に変更する
など、細菌の混入を防ぐ衛生面の対策を強化したということです。
また、食材の供給先にもさかのぼって衛生管理の確認を行うと言っておられます。

もちろん、このような改善は必要です。
そして、これらの改善実施を行った上での営業再開に文句をつけるつもりはありま
せん。

しかし、この事故の調査段階で、調理場に5年前に使用期限の切れた消毒液(塩素
系)しか常備されていなかった(全く使用していない)とか、まな板・包丁を食材
によって使い分けをしていない、そしてアルバイト従業員が多いのにマニュアル類
が全くなかった(!)などということが判明しています。

ハード面の改善も必要ですが、本当に重要なのはこのようなソフト面の改善です。
ルール、マニュアルを作ることは2週間あれば十分です。しかし、それを従業員の
皆さんに徹底していくことは、そう簡単にできるものではありません。

さて、この食中毒の原因となったO157の混入経路は依然として不明です。
ですから、この惣菜店の直接的な責任の有無も不明です。
しかし、また同じような食中毒事故を起こさないか、少し心配なのです。

この惣菜店が営業を再開された同じ日に、6年前に5人の命を奪ったユッケ集団食
中毒事件の訴訟で、ようやく和解が成立しました。 この事故では楽しかったはずの
家族の外食が予想だにしなかった悲劇のはじまりになってしまいました。

食品の製造は、尊い人の命を奪ってしまうことがあることを忘れてはいけません。
食品は人に笑顔を与えるものであって、決して悲しみ、怒り、憎しみを与えるもので
あってはならないのです。

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プロフィール

QCマスター

Author:QCマスター
株式会社 食品の品質管理研究所
代表取締役 花野 章二
食品衛生コンサルタントとして独立開業いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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