カレーは2日めが〇〇〇!

今月の中旬、東京都世田谷区の幼稚園で園児や教職員76人が嘔吐や下痢などの症状
を訴え、調査の結果、原因はカレーライスのウエルシュ菌による食中毒と判明しまし
た。

この幼稚園では「年長組を送る会」の昼食で、前日に教職員と園児が調理したカレー
を再び加熱して提供していました。

また滋賀県では、事業所向けの給食で提供されたカレー弁当を食べた4事業所の従業
員77人が、嘔吐や下痢などの症状を訴え、調査の結果こちらもウエルシュ菌が検出
され、カレーが原因食の食中毒と断定されました。

このウエルシュ菌は、人や動物の腸管や土壌など、自然界に広く分布している食中毒
菌です。

厄介なのは、この菌は熱に強い芽胞を作るため、高温でも死滅せずに生き残ります。
したがって、食品を大釜などで大量に加熱調理すると、他の菌が死滅してもウエルシュ
菌の耐熱性の芽胞は生き残ります。

加熱調理が終わって、大釜の中のカレーはしだいに温度が下がり、ウエルシュ菌の芽
胞は活動を再開しますが、嫌気性のウエルシュ菌は酸素がなくなった大釜のカレーの
中のほうで生育に適した温度になると急激に増殖を始めます。

「一晩ねかせたカレー」は美味しいですが、注意が必要なわけですね。
もちろん、カレーだけじゃなくシチューやその他の煮込み料理でも同じことが起きて
しまいます。

ウエルシュ菌は、大量に調理した給食などで発生することが多いことから、「給食病」
の異名をもつほどなんですね。

この菌による食中毒は厚労省の統計によると、2006年~2015年までで年間19~35件
発生し、2011年にはこの10年間で最多の2,784人が発症しています。

この食中毒を防ぐためには、加熱後のカレーなどを保管する場合は小分けして、でき
るだけ早く冷却する・・・。 これが一番です。

カレーは2日めがウマイ!
でも気を付けないと、
カレーは2日めがヤバイ!!

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知りませんでした

カレーが大好きなので、数日間掛けて食べています。
そんな菌が存在する事すら知りませんでした。
お知らせいただきありがとうございました。

Re: 知りませんでした

MK 様

いつもありがとうございます。
この2件の事例はいずれも70人以上の患者が発生しています。
ということは、そうとう大きな釜で調理されたもので、なかなか冷えずに菌の増殖が起きます。
家庭では大量といってもスケールがこれに比べると遥かに小さいので冷却も簡単ですので
ちゃんと冷蔵庫にいれておけば大丈夫。

それと、再加熱の際にグツグツと100℃近い温度にすれば発芽したウエルシュ菌は死滅する
ので安全です。

結論として、家庭では「2日めのカレー」は冷蔵保管で、美味しく安全にいただくことができます。
おでんとか、煮込み料理は2日めに限りますね。

プロフィール

QCマスター

Author:QCマスター
株式会社 食品の品質管理研究所
代表取締役 花野 章二
食品衛生コンサルタントとして独立開業いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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