吸盤の混入

お味噌の大手メーカーさん製造の即席みそ汁6商品で、製造設備の一部に損傷が発生
し、シリコーンゴム製の吸盤(直径20㎜・厚み5㎜)が製品パッケージ内に混入して
いる可能性のあることが判明し、昨年の12月26日から今年の2月17日までに製造した
商品を回収されています。

回収対象品の数量は1,454,508袋(大量!)で、そのうち最大で16袋に混入の可能性
があるということです。

この事例ですが、確かに異物混入ではありますが、製品パッケージ内の混入であり、
味噌と具材の袋の中には混入していません。

最大で16袋に混入の可能性があるとのことですが、それで145万袋の回収を行うの
かなあ・・・。

全く健康被害の可能性はないです。
お客様からお申し出があったら、その時は丁寧な個別対応ではダメなんでしょうか。

「混入したことが判っているのに隠蔽した!」
なんてことにはならないと思いますし、無責任なこととも思いません。

次に、混入したのはシリコーンゴム製の吸盤ということです。
製造工程(この場合は包装工程)がオートメ化し、味噌の袋や具材の袋を吸盤で吸い
上げて一定量を外袋の中に入れているんだと思います。

問題は、昨年の12月26日以降の約50日間、メンテナンスされておらず破損、紛失に
誰も気づかなかったことにありそうです。

メンテナンスというより、日々の機器清掃はどうされていたんでしょう。
製造機器の清掃は、メンテナンスと同じような働きをしています。

あまり汚れる箇所ではないのかもしれないですが、本来はこんな沢山(145万袋)の
商品が回収対象にならずに済んだと思います。

結果論ではありません。
昨日、大阪で食品安全ネットワーク主催の「第10回 食品衛生7S実践事例発表会」
に出席していました。

毎年のように出席させていただいていますが、今年も5社の食品会社さんから発表が
ありました。

発展途上の会社さんもあれば、食品衛生7Sを通して自治体HACCPの認証にこぎつけ
た会社さんもありました。

しかし、いずれの会社さんも食品衛生7Sに真摯に取り組まれていることがビンビンと
伝わってきました。

食品衛生7S(整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌を躾によって維持向上し、清潔=食品安
全を目的とする)に取組んでいたら、こんなことにならなかったのになあ、と思う回収
事例がいっぱいです。

厚労省が制度化(義務化)するHACCPで困る前に食品衛生7Sです。


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No title

145万袋もの回収した物の行方が気になります。
実にもったいない。
「食品ロス」が日本では年間約632万トン、いいのかな。
ちなみに、私の愛車はエアバッグのリコールです。生命の危険があるのに回収されません。お詫びも手紙だけ。

Re: No title

サケ侍 様

コメントありがとうございます。
食品ロスについて、真剣に考えないといけませんね。
食料自給率が際立って低いこの国で、こんなに食品を廃棄していたんじゃ
必ず「バチ」があたります。
食べものを大切にするこころが必要です。
プロフィール

QCマスター

Author:QCマスター
株式会社 食品の品質管理研究所
代表取締役 花野 章二
食品衛生コンサルタントとして独立開業いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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