食中毒による死亡者数

厚労省の集計によると、食中毒で死亡した人が昨年1年間で14人に上り、2002年以
来の多さだったことが判りました。

昨年1年間に全国で発生した食中毒は1140件で患者数は2万253人と、いずれ
も前の年から減少しました。

しかし、食中毒で死亡した人は14人となり、18人が死亡した2002年以来の数字に
なってしまいました。

亡くなった人の年代別では70歳以上が13人、60歳代が一人でやはり高齢者の死亡者
が目立ちます。

原因別では、イヌサフランやスイセンなどの植物の自然毒によるものが4人で、他の
10人は昨年8月に東京と千葉で起きた腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒
で亡くなりました。

ちなみに18人の死亡者がでてしまった2002年では、栃木県の病院の給食において、
腸管出血性大腸菌O157により9人が亡くなった他、自然毒により7人、サルモネラ
菌により2人が亡くなっています。

1970年頃において食中毒による年間の死者数は平均で46人くらいであったことを
思えば、日本の食品衛生が急激に進歩したといえますが、それでも悲しい食中毒に
よる死亡事故が毎年のように発生していることを忘れてはなりません。

また例年、自然毒による死亡事故の事例も少なくはありません。
昨年の春から夏にかけて、植物の誤食による事故が多発していました。

桜開花のニュースが流れていました。
春の訪れとともに植物の自然毒による食中毒が増えてきます。

これは、食品の衛生管理に起因する食中毒事故よりも、もう少し防ぐことが可能なん
じゃないでしょうか。

食品は人に笑顔を与えるものであって、苦しみや悲しみを与えるものであってはなら
ないのです。

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シリカゲル

東京の業者さんが輸入した「えごまふりかけ」の一部商品に乾燥剤の不良品が混入
した可能性のあることから回収されています。

乾燥剤はシリカゲルを使用しているとのことですが、文面から乾燥剤の袋が破れて、
またはシール不良により、シリカゲルがふりかけの中に散らばってるような状態だと
想像がつきます。

そういえば、シリカゲルって最近あまり使われていないように思いますが、包装技術
の向上によるものなのでしょうか。

シリカゲルは化学的に、また物理的な吸着特性をもっており、二酸化ケイ素の微粒子
が集まって、網の目のような微細な孔を形成しており、この微細な孔の内側に水蒸気
などの各種物質を吸着していくというものです。

シリカゲルのメーカーさんは、食べてしまっても全く安全性に問題はないとされていま
すが、この事例では輸入業者さんは「シリカゲルは口にしても毒性はほとんどないが
稀に口の中がただれたり、食道の壁に付着して炎症を起こすことがある」とされてい
ます。

非常に稀なケースであっても、このような症状を起こす可能性があるというのはよろし
くありませんね。

ちなみにエゴマ(荏胡麻)はシソ科の一年草で、食べると十年長生きできるといういわ
れがあり、日本では縄文時代から食用に、また搾油用として栽培されていました。

「十年長生きできる」ことから(?)今では「エゴマ油」といえば、健康食品として知
られていますが、認知症予防とかうつ病改善、ガンや高血圧の予防、はたまた美肌効果
まで例によって過度な広告が並んでいます。

取り敢えず、健康被害がでなければいいですね。

肉まん

横浜の有名な水族館の売店で販売した一部の商品で、アレルギー原材料を表示する
ピクトグラムの誤表記が判明し、お詫びとお知らせを報じています。

昨年12月24日から今年の3月7日までに販売していた「シロイルカ肉まん」で、アレ
ルギー原材料として「小麦」「乳」のピクトグラムを表示すべきところ「小麦」「卵」
と表示していたものです。

ちなみにピクトグラムとは絵文字のことで、この場合は小麦とか卵などのアレルギー
物質が、誰がみても判る絵で表現されたものです。

観光施設なので、多くの子供さん、外国の方が訪れる場所です。
表示するからには、間違いがあってはいけませんね。

該当期間中に698個販売したとのことですが現在のところ、体調不良等のお申し出
はないということで、ひと安心ですね。

ところで、この商品の名称には一瞬驚きました。
「まさか、シロイルカの・・・」 違いますよね!

ちなみに関西、とくに大阪~神戸(?)あたりでは「肉まん」ではなく、「豚まん」
って呼んでいます。
なので、少し勘違い・・・。

そしてカラシをつけて食べるんですが、どうもこれも全国的ではないみたい・・・。


目スッキリ・・・ 措置命令

消費者庁は長野県の健康食品業者さんの「アスタキサンチン」の朝日新聞全国版に
おける広告表現に関して「一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると
示すもの」であり、不当景品類及び不当表示防止法第5条1号に該当するものとし
て、措置命令を行いました。

広告に「ボンヤリ・にごった感じに!!」「ようやく出会えたクリアでスッキリ!」
などと記載された商品を摂取することにより、ボンヤリ・にごった感じの目の症状
が改善されるかのように示す表示をしていましたが、消費者庁の求めで提出された
た資料は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められないと判断さ
れました。

この会社のホームページには、「当該広告の表現は社会通念を逸脱したものではな
く、景品表示法に定める優良誤認には該当しないと判断しております。逆に今回の
措置命令は、お客様の当該商品に対するご理解を歪め、同時に弊社内の問題にとど
まらず、業界全体を委縮させる恐れがあると考えますので、法的に対処することを
検討しております」と、対決姿勢です。

アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、エビやカニの殻やそれらをエサとするマ
ダイの体表、またサケ科の魚の筋肉の赤色部分にみられます。

健康食品として、ネット上には眼精疲労の軽減や予防、脳の老化や病気の予防など
といったものから、疲労回復、ダイエット効果まで、いろんなことが書かれています。

消費者庁の措置命令に対し、業者さんは強く反発していますが、広告の表現内容が
どうとか、というよりも、それを裏付ける資料がでてこなかったのだから仕方ない
ですよね。

また「業界全体を委縮させる恐れがある」としていますが、健康食品の業界は今回の
事例を真摯に捉え、安全で効果の証明できる商品を提供してもらいたいです。

そうであれば文句は言いません。

目視検品

東京スカイツリーのお土産のお菓子において、外箱の東京スカイツリーの絵柄が逆さ
まにプリントされている商品が含まれていた可能性があるとして、返品・交換を受付
られています。

現物の画像を見ると、正規品ではパッケージの左側にスカイツリーの絵柄があります
が、該当品では右側に、そして上下が逆さまのスカイツリーがプリントされており、
誰でも間違いに気がつきます。

明らかに印刷ミスであり、包材メーカーさんの問題なんですが、この印刷の不良品が
見逃されて、使用され、出荷されてしまったことに問題があります。

この商品のメーカーさんでも目視による検品作業はされていると思いますが、その作
業は印字の確認だったり、外箱だったら変形だとかといったことについては徹底され
ているんだと思います。

しかし、人による目視検品作業は意外に今回のような大きな、誰がみても判る不良を
見逃してしまうことがあります。

朝から、ずーっとラインに流れてくる商品の検品をしてると誰でも集中力が途切れて
しまい、目では捉えていても、それが正常か異常かの判断能力が停止してしまいます。

目視検品の作業については、集中力維持のために、まずは連続作業の時間が適正であ
るかどうかを調べる必要があります。

もいろん、ラインのスピードや検品すべき内容によって違いますので一概には決めら
れません。

そして、照明も大切な要素です。
照明が暗いと、見つかるものも見つかりません。

最近はLEDの照明が増えてきました。
従来の照度計で計測すると、以前より数値(Lux)が低くなることがありますが、これ
はLED照明の特性であり、実際には眩しすぎたりしますので作業者によくヒヤリング
するのが大切です。

そして、なによりは目視検品作業の目的は「異常品を止めること」ですので、作業中
は常に「異常品が流れてくるかもしれない」という意識を持続していただくことが大
事だと思います。

そうでなければ、包材メーカーさんも、お菓子メーカーさんも、そして販売店さんでも
異常品をストップできなかった今回のようなことになってしまいます。

外箱の絵柄の問題だけで、よかったかもしれない。

プロフィール

QCマスター

Author:QCマスター
株式会社 食品の品質管理研究所
代表取締役 花野 章二
食品衛生コンサルタントとして独立開業いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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