しいたけの自主回収

茨城県の道の駅で販売されていた「原木しいたけ」について、厚生労働省が実
施している買上調査において、基準値:100Bq/kgに対し、120Bq/kgのセシウム
が検出されたとして回収されています。

きのこ類はセシウムなどの放射性物質を吸収し、蓄積するといわれており福島
の原発事故後に何度も同じような事例が発生しています。

現物の画像が掲載されていました。
ふっくらとした肉厚で、とても美味しそうな椎茸です。
数値的には健康に問題のないセシウムの値ですが、法律なので仕方ないですね。

原発事故から6年が経ちました。
廃炉作業がなかなか計画通りに進んでいないようです。
たとえ計画通りにいっても、途方もない時間と費用がかかります。

地震や津波の被害が起きることのわかりきっているこの国は、一体どこで道を誤
ったのでしょうか。

それなのに、電気料金を値上げするしか能がなく、しかも莫大な利益を上げ続け
ている各電力会社は未だに道を誤っているように思うのです。

震災からの復興については、少しずつ明るいニュースも聞こえてきます。
でも、原発事故は現在進行形であることを忘れてはいけません。

しいたけに教えてもらいました。

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黄色ブドウ球菌

東京都台東区のホテルのディナーで飲食した客12人が、嘔吐.下痢などの食中毒
症状を訴えました。

保険所の調査の結果、客と従業員から黄色ブドウ球菌が検出されました。
原因となった食材は、レストランで提供されたローストビーフでした。

黄色ブドウ球菌は顕微鏡で見るとブドウの房のように集まっており、シャーレ上
では黄色のコロニーを作る球菌です。

自然界に広く分布していますが、厄介なのは健康な人の皮膚や鼻咽腔に存在して
いることです。

特に調理する人の手や指に傷や手荒れがあり、傷口が化膿している場合には食品
を汚染する危険が非常に高くなります。

また黄色ブドウ球菌による食中毒は、菌そのものではなくて菌が増殖する時に産
生するエンテロトキシンという毒素によるものです。

黄色ブドウ球菌は加熱に弱い菌なんですが、この毒素は加熱することで分解はし
ません。

従って、いったん食品の中で毒素が作られてしまうと再加熱しても食中毒の危険
がいっぱい、ということになってしまいます。

食品製造の現場、特に人が加熱後の食材を取り扱う場合に注意が必要な食中毒菌
ということが言えますね。

だから、食品工場に入る前には手や指に傷がないか確認します。
そしてマスクを着用しますが、この際にはしっかりと鼻まで覆うことが大切です。

次にしっかりとルール通りの手洗いを行ってから、アルコール消毒してから手袋
を着用します。

ちょっと面倒なようでも、どれも大切な食中毒への対抗措置なんです。
その意味をちゃんと教育してあげてください。

ネジの混入

愛知県のメーカーさん製造の米菓に異物(ネジ)が混入した商品が発見されたこ
とから回収されています。

ネジといっても、どんな大きさのどんなネジかはわかりませんが口の中を傷つ
ける恐れのある金属異物はいけませんね。

混入経路やネジそのものの調査をされているということですが、他にも同じよ
うな異物が混入している可能性でもあるのでしょうか。

そんなに何本もネジが混入しているなんてことは考えられないですよね。
こういったケースでは、私は回収不要だと思っています。

これがネジじゃなくてボルトだったらナットもあり、ワッシャーもありで大変
なんですが…。

どんなネジだったのか興味があります。
それはもう随分、昔のことになりました。

お客様から「商品にネジが入っていた!」とのご連絡をいただき、現物を回収す
ることができました。

長さは約8mm の確かに金属製のネジなんですが、頭の形状が立方体でどうやっ
て締めるの? って変わったネジでした。

原因を追求するためには、どんなところに使われているものか調べなくてはなり
ません。そこで近所のホームセンターに行き、たくさんの種類のネジと照合しま
したがこんなのはありません。店員さんにも尋ねましたがわかりませんでした。

それもそのはず、正体はインプラントのネジだったんです。
インプラントとは、歯を失ってしまった部分に人工の歯根を入れるものでネジで
顎の骨に固定するものです。

インプラント治療は保険がきかず、費用は50万円くらいはすると聞きますが抜け
てしまうことがあるみたいですね。

結局、このケースは商品に混入していたのではなく、お客様ご自身のネジであり、
勘違いだったのです。

さて、どんなネジが混入していたのでしょうか。

からあげクン

大手コンビニチェーンさんが販売した「からあげクン 北海道チーズ味」の一部商品
にビニール片が混入している可能性があることが判り、該当商品を店頭から撤去する
とともに、レシートと引き換えに返金するとされています。

対象となっているのは2府17県の4201店舗で、出荷されたのは19,656食分と発
表されています。

この商品を買われた消費者から、ビニール片混入のお申し出があり、現物を調査した
結果、生産ラインの成型工程で作業員の方が成形前の肉の乾燥を防ぐためにかぶせて
いたビニールシート(黄色)を肉の上にかぶせたまま、誤って成型機に投入したこと
が判明しました。

そのことが工場内に設置された監視カメラに写っていたようです。
製造は大手冷食メーカーさんなんですね。
さすがにフードディフェンスはバッチリです。(??)

さて、再発防止対策も公表されていました。
・ビニールシートを黄色から、わかりやすい色(赤色)に変更。
・枚数を確認、ビニールシートの紛失を防止。
・今後、ビニールシートに替わる乾燥防止策を検討。
となっています。

緊急措置と恒久措置とを分けて考えられています。
でも・・・

ビニールシートはなぜ赤色にするんでしょうか?
青色の方が目立つのでは・・・?

ビニールシートの枚数を記録するって、大量に使用されていると思いますが、継続
できるのかな・・・?

別の乾燥防止策の検討、これが一番大切ですね。
でも「検討します」というのは、滅多に実現しないようにも・・・。

90cm×70cmの大きさの黄色いビニールシートを除去せずに成型機に投入してしま
った原因を探らないといけません。

労働環境や作業のスピードなど、なにか集中力を欠いてしまう要因はなかったのだ
ろうか?

もう一歩、踏み込んだ原因と対策が欲しいところです。
(公表できないかも・・・)


乳児ボツリヌス症

東京都で生後6ヵ月の男児が蜂蜜が原因の食中毒で亡くなりました。
離乳食として、ジュースに混ぜていた蜂蜜にボツリヌス菌の芽胞が含まれていて乳
児ボツリヌス症を発症したものです。

この症状は統計で確認できる1986年以降、今回を含めて36件報告されていますが
死亡例は今回が初めてのようです。

ボツリヌス菌は主に土壌中に存在しますが、その芽胞は市販の蜂蜜に5%の割合で
含まれるといわれています。

高い確率ですが、腸内細菌が十分に活動しておれば摂取しても発芽して毒素をだす
ことはありません。しかし、1歳未満の乳児は腸内細菌が少ないために危険です。

乳児ボツリヌス症の原因の大半は蜂蜜ですが、亡くなった男児のご家族にはこのよう
なリスクを知らない方がいたと容易に想像できます。

また、ネット上には蜂蜜を使った離乳食のレシピがいっぱい出てきます。
ということは、同じようにリスクをご存知ない方がいっぱいいるということですね。

行政でもっともっとアピールするべきです。
そして、ネット上の誤った危険なレシピは早急に削除すべきです。

今日、スーパーさんに行って、売り場の蜂蜜を見てきました。
私がみた範囲では、全ての蜂蜜に1歳未満の子供には与えない旨の注意喚起が記載
されていました。
しかし、どれもまあ、小さな字で・・・。

表示の方法を早急に見直すべきです。
業界自ら徹底すべきです。でないと売れなくなってしまいます。

なぜなら、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)のLD50は0.00005mg程度と
いわれています。

地球上で最強、最悪の毒です。


プロフィール

QCマスター

Author:QCマスター
株式会社 食品の品質管理研究所
代表取締役 花野 章二
食品衛生コンサルタントとして独立開業いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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